by mitsubamushi(by みつばむし)

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エクスプレッションマップの怪 そのに

 ぢつわあれから別ルートで情報交換が発生し、某サポートとの関係はかなり改善した気がする。私的には簡潔丁寧慎重謙虚等を心がけて文書化しているつもりなのだが、軽い冗談を含む普段の口調(文調?)をその手法で再現するとやたらと皮肉色が強くなってしまう(慇懃無礼ゆーやつか?)よーで、先方に要らぬ不信感を与えてしまった模様。深く反省<(_'_)>


 で、先日のエクスプレッションマップで「Default」のアーティ1を「Flageolet」にした際の挙動不審については、先方からの検証報告も頂戴し、こちらが見落としていた点(「Flageolet」にすると「奏法属性」に変わるのね。)も合わせて追加検証。

[検証1]:連続した時の挙動


 1.MIDIパート(1.1.1.0〜3.1.1.0の2小節)をコピーして3.1.1.0に貼り付ける。


 再生すると、最初のMIDIパートの挙動は同じ(1音目は「Fall」せず、2〜4音目はDoit/Fall/Doitの順で鳴る)だが、コピーしたMIDIパートは1音目も「Fall」する(Fall/Doit/Fall/Doitの順で鳴る)。両パートは内容が同じハズなのに再生すると挙動が異なるのは少々不審だが、「奏法属性」だと指示が再生直後の1音目のみ有効なのかしら?

[検証2]:VSTiラック(VSTiウィンドウ)とMIDIトラックの組み合わせでの挙動


 1.[検証1]の状態から、VSTiラックにHALion Sonnic SEを起動し、スロット1に「Solo Trumpet VX」を読み込む。
 2.MIDIトラックを作成(「MIDIトラック1」)し、出力をVSTiラックのHALion Sonnic SEを指定。
 3.MIDIトラック1のエクスプレッションマップに「Solo Trumpet」を指定。
 4.VSTiトラックのパート(1.1.1.0〜3.1.1.0と3.1.1.0〜5.1.1.0)をMIDIトラック1にコピー。
 5.VSTiトラックをミュート。


 再生すると、[検証1]と同じ結果になる。VSTiトラックの状態をMIDIトラックで再現しただけなので当然なのだが、実は続く実験の伏線だったり。

[検証3]:VSTiラック(VSTiウィンドウ)とMIDIトラックの組み合わせでの挙動 そのに


 1.[検証2]の状態から、MIDIトラック1の2パート目(3.1.1.0〜5.1.1.0)を下段側に移動。(MIDIトラック1と同じ設定のMIDIトラックが追加(「MIDIトラック2」)され、MIDIトラック2の3.1.1.0〜5.1.1.0に移動したMIDIパートがあるのを確認。)


 再生すると、MIDIトラック1に残ったパート(1.1.1.0〜3.1.1.0)の挙動は同じ(1音目は「Fall」せず、2〜4音目はDoit/Fall/Doitの順で鳴る)だが、MIDIトラック2に移動したパートは1音目が「Doit」する(Doit/Doit/Fall/Doitの順で鳴る)。こちらは[検証2]と状況が異なり、MIDIトラック2の1音目で指定していないハズの「Doit」で鳴ってしまうので、少々では済まない挙動不審な気がする。
 rs-metの無料プラグインMIDI MonitorでMIDI情報の流れを見ると、MIDIトラック1に残ったパート(1.1.1.0〜3.1.1.0)の再生が終わるタイミングで、「Doit」のキースイッチであるノートナンバー31がノートオフされていない。再生を停止するとノートナンバー31がノートオフされる。
 エクスプレッションマップ設定で「Default」を削除しても同様で、エクスプレッションマップの設定や奏法云々と異なり、エクスプレッション自体の挙動不審かも。Cubase 7.0.4でも再現を確認。

[検証4]:MIDI MonitorとHALion Sonic SEのGUIの鍵盤の押され具合で「Default」の挙動確認


 1.[検証2]の状態から、VSTiラックにMIDI Monitorを起動。
 2.MIDIトラック1のMIDIセンドを有効にして、出力にMIDI Monitorを設定。
 3.エクスプレッションマップ設定で「Default」の出力マッピングに「状況:ノートオン 、データ1:B0/35、データ2:120」を設定。(B0/35は「Solo Trumpet VX」で未使用のキースイッチ。「Default」の挙動確認用。)


 ↑で、どのタイミングで「Default」に設定したノートナンバー35が出力されるのかを見ると、再生開始や発音するタイミングとは関係なく、停止した時にノートオンが出力されるみたい。ノートオフは、最初の発音の終了時かな?
 停止時に「Default」を出力しておけば次の発音時に有効になるだろーが、停止後にMIDIメニューからリセットしたり、別系統(手弾きの入力等)のMID情報で無効になってしまう。と、なると、プロジェクト読込後の初回再生時にも効かないかと思い試してみると、HALion Sonic SEの鍵盤は「Default」で設定したキースイッチが押された状態なので有効みたい。でも、MIDI Monitorではプロジェクト読込時にも初回再生時にもキースイッチが出力されてないよーで…通常のMIDI情報とは異なる、例えばVST3専用情報とかで、送っているのかも。
 ちなみにCubase 7.0.4では停止時に「Default」が出力されないので、既に何やら変更したのかも。


 と、こんな感じで更に何が何やらな気がするが、Cubase 7.0.4で改善されてるのかもなので、これ以上6.5.4で追求するのは止めましょかね。