ここ2~3日ちびっと発熱感があったので安静を心がけていたが、本日は大丈夫そなので少し活発にお試し。お相手はARC System 3(ARC3)で、こないだTryした測定をスピーカーでなく、Roland UA-1010のライン入出力でやってみる。FOSTEX PX-5の公表されている周波数特性が比較的平らなので手持ちの測定用でないマイクを使って測定するよりも良さそな気がするのと、平坦な測定結果が得られれば「VIRTUAL MONITORING」をスピーカーシミュレーター風に使えるのでわないかと思った次第。
ARC 3 Analysisを起動してマイクはとりあへづ「Generic Measurement Mic」を選び、オーディオは出力を左右両方「OUT 3-4」、入力を「IN 1-2」に設定。これでUA-1010の3番出力から左右の音が出て1番入力を測定するハズなので、3番出力と1番入力を物理オーディオケーブルで配線して準備ok。「Project Studio」としてLayer 1~3の各7ポジションを、この状態で測定すると低域が少し下がった感じの比較的平らな測定結果に(^_^)
ARC 3 Analysisの「Audio setup」。
「Output Left」と「Output Right」をUA-1010の3番出力、「Microphone Channel」をUA-1010の1番入力に設定。
測定結果。緑の線が実測結果で低域が少し下がっている。
左端にちらっと見える白線が目標とする平らな状態で、オレンジの線がARC3での補正後。
測定結果(緑の線)がUA-1010のアナログ入出力の測定結果とゆーことになり、その気になれば今回と同様の手順で
オーディオインターフェースの周波数特性が測れるわけだが、測定結果がAEC3でしか扱えず、拡大縮小とかも不可なのであまり恩恵は無いかも(笑)保存した測定結果は前回PX-5を測った時と同じく38.7MBのファイルとなったので、測定結果の状態にかかわらず同じみたい。ファイルの大きさからすると、測定した3レイヤー*7ポジションのオーディオファイルを圧縮もせずにそのまま持っているのかなぁとか思ったり。
「VIRTUAL MONITORING」してみると、元が平らだからか、補正後がほぼ目標と同じ感じになる。各機種の周波数特性が目にわかりやすい(^_^)これならスピーカーシミュレーターとして問題無さそな気がする。
「VIRTUAL MONITORING」でiLoud Micro Monitorを選ぶとこんな感じ。
前回の雑多な測定結果でのVIRTUAL MONITORING iLoud Micro Monitorの再掲。
今回ARC3はT-RackS 5で起動したのでT-RackSに曲を読み込んでPX-5を鳴らしつつ、「Virtual Monitoring」を切り替えて暫し楽しむ(^_^)Superlux HD681でも「Virtual Monitoring」してみたがそれなりに面白く、Cubaseで使う際はSonarworks Reference 4でHD681の特性を平らにした後で使うと効果的かも。AEC3のEDITでHD681の補正も試みたが、6バンドEQだと難しいかも(^_^;
Reference 4のプロファイルで見たHD681の周波数特性の再掲。
ARC3のEQでHD681の補正を試みたり。EQは6バンドで、設定は20Hz-20kHzで上下6.0dBまでみたい。
ちなみに今回のEQ具合は下から50Hz -3.0dB、90Hz 0.0dB、608Hz 3.0dB、3.0kHz 0.0dB、8.0kHz -6.0dB、20kHz 3.0dB。
「Custom 1」でいぢったEQを保存すると、設定ファイルは「C:\Users\[user]\Documents\IK Multimedia\ARC System 3\CorrectionPresets」フォルダの「Custom1.arc3t」(603B)となり、テキストエディタで開くと中身は↓
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ARC3CorrectionNode CombinedLR="0" SmoothingType="Default" LowRange="20.0" HighRange="20000.0"> <CustomPointNode PointFreq="49.75179672241211" PointGain="-2.969696998596191"/> <CustomPointNode PointFreq="90.42613983154297" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="607.9425048828125" PointGain="2.969696998596191"/> <CustomPointNode PointFreq="3027.547119140625" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="8009.92138671875" PointGain="-6.0"/> <CustomPointNode PointFreq="20000.0" PointGain="3.030302762985229"/> </ARC3CorrectionNode>
↑こんな感じで、GUI上よりも細かい数値。テキストでエディタで↓
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ARC3CorrectionNode CombinedLR="0" SmoothingType="Default" LowRange="20.0" HighRange="20000.0"> <CustomPointNode PointFreq="50" PointGain="-3.0"/> <CustomPointNode PointFreq="90" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="600" PointGain="3.0"/> <CustomPointNode PointFreq="3000" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="8000" PointGain="-6.0"/> <CustomPointNode PointFreq="20000" PointGain="3.0"/> </ARC3CorrectionNode>
↑こんな感じに整理したファイルも大丈夫そだったけど、「PointGain="-9.0"」にしてみても-9.0dBにはならず-6.0dBとして読み込まれる。ちなみに初期値は↓
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ARC3CorrectionNode CombinedLR="0" SmoothingType="Default" LowRange="20.0" HighRange="20000.0"> <CustomPointNode PointFreq="41.0" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="140.0" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="501.0" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="1600.0" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="5100.0" PointGain="0.0"/> <CustomPointNode PointFreq="16000.0" PointGain="0.0"/> </ARC3CorrectionNode>
↑こんな感じで、各パラメータは比較的安易とゆーかわかりやすいので、も少し試してから各種設定ファイルの覚書に追加しましょかね。
蛇足ながら、ARC3も私的にとっても嬉しいInterface Brightness装備(^_^)
そんな中、Sonarworks SoundID ReferenceのSupported headphonesを見ると、「For listening - new headphone profiles released with SoundID Reference 5.2 update!」で「Learn more」なリンク。リンク先はFor listening - new headphone profiles in SoundID Referenceで、ヘッドフォンプロファイル追加のお知らせの中に↓
NOTE! SoundID Reference 5.2.0 update (or later) is required to access the new profiles - they will not be available in earlier versions of Reference.
↑の文字。むぅ、いよいよReference 4では使えないプロファイルになるとゆーことか。
ARC3はヘッドホン非対応なので、私的には今後もReference 4の活躍に期待していたのよね。現状では対応したHD681があるのでのーぷろぶれむだけれど、肝心のプロファイルが更新されなくなるとなると厳しいかも。う~む、安売りするタイミングでSoundID Referenceに更新することを本格的に検討せねば。
こちらによるとReference 4 Headphone editionからSoundID for Headphonesへは5,500円なのでお高いとゆーほどでもないが、SoundID for HeadphonesからSpeakers & Headphonesへは24,200円。せっかくおまけでARC3を手に入れたことだし、スピーカーはARC3にお任せするのが良さそ。両者の使い分けが少々面倒かもだが、SoundID for Speakers & Headphonesで統一したとしてもヘッドホンとスピーカーではプロファイルは切り替えないとなので対して変わらないかも。
そのうちARC3でHD681を測定して、Reference 4のプロファイルと比べてみたいとは思っているのよね。両者が大差なければARC3でヘッドホンの測定が実用とゆーことで、手持ちの他のヘッドホンも測定すればARC3で使えるとゆーことになる。ただ、測定環境とゆーか、それ用マイクとゆーか、しっかり測れる自信は無い(笑)